脱サラして旅に出るというと、
「日本一周したる」
「海外に出てバックパッカーしちゃろ」
みたいなたくましい人ってけっこういますよね。
僕も会社を辞めた後、「東南アジアを旅行しよう! リュックを背負ってバックパッカーになろう!」と考えていたのですが、色々と問題が出てきて(ビビリ問題含む)、「東京から北海道まで自転車で行ってみよ…」という小規模な国内旅行に切り替えました。
しかしそれでも問題ありません。
海外だろうが国内だろうが、旅に出ることに意義があるからです。
今回は会社を辞めて旅に出たことで得られたもの、よかったことなどについて語りたいと思います。

これから旅にでよう!
でも海外とかバックパッカーはさすがにキツいな〜
国内にしておこうかな……
という人の参考になればと思います。
東京から北海道まで自転車でどれくらいかかるのか
僕の場合は10日間かかってしまいました。
怪我をして盛岡で2日間ほど療養していたので、実際は1週間くらいで到達できると思います。
一日100〜180kmくらい走っていましたね。
青森からフェリーで北海道の苫小牧まで行き、ネカフェで泊まってスーパー銭湯行ったりしてブラブラ。
帰りは苫小牧から茨城県の大洗までのフェリーに乗って帰りました。
脱サラして自転車旅行に出て得られたもの
「ストレスマ〜〜〜ックス!!!会社を辞めて旅に出たい!」
当時ブラック企業に勤めていた30代前半の僕は、軽いノリで本当に会社を辞めて自転車での東京-北海道旅行を敢行しました。
約10日間の過酷な旅を終え帰宅した後、「旅に出て何か変わった?」と友人に聞かれたました。
当時の僕は「いや、何も変わらなかった…w」と返答したのです。本当にそう思っていたから。
でも数年経った今思うと、決してそんなことは無かったなあと思えるようになりました。
自分けっこう根性あるじゃん。
あんな激坂登りきったし、頑張れる奴じゃん。
落車してダンプに轢かれそうになったけど生き延びれたじゃん。
だから辛い今も頑張れるはず。自分ならできる。
と、あの自転車旅で胆力付いたなあ…と思えるようになり、辛くても踏ん張ることができるようになりました。
自転車旅行をすることで自分の限界を知ることができたし、自分の底力を向上させてくれたようにも思います。
旅を終えたばかりの頃は自覚がないけど、時間が経つと気づくことってあるみたいです。
トラブル続きで過酷な旅となってしまった
本来、旅は楽しいものです。
しかし僕が経験した旅は様々なトラブルに見舞われ、過酷な旅路となってしまいました。
- 初日から大雨洪水警報。その翌日以降ずっと雨(無計画すぎるだろw)
- 何もない山道で3度のパンクとタイヤ破損
- 下り坂で落車して負傷。大型ダンプに轢き殺されそうになる
ざっとこんな感じ。
他にもヤンキー集団に囲まれたり、巨大な蜂に追いかけ回されたり、びしょ濡れのまま野宿して寒い思いをしたり…いろいろありましたけども。
本当にしんどくて、何度も家に帰ろうと思いました。
しかし自転車を持って今更どうやって帰ればいいの?とか、ここで帰ったら試合終了ですよ?とか、神やら悪魔やら安西やらのささやき声が聞こえてくるわけですよ。
とにかく「負けたくねえ!!!」という気持ちが湧いてきて、先のことは北海道行ってから考えようと思ってペダルをこぎ進めていました。

重い荷物を背負っていたので背中もずっと痛かった…
限界を超えるから成長ができる
世の中もっと辛い思いや経験をしている人はごまんといます。
それでも当時の自分にとっては本当にキツかった。
普段はPCに向かってお菓子食べながらのうのうと過ごしていた自分が、引き戻ることのできない過酷な経験を通して、人間として少し成長できたのです。
筋トレも同じで、同じ重量のものをずっと持ち上げていても筋肉はそれ以上成長しません。
負荷を強くして筋肉を破損させ、食事と休憩をすることで成長することができます。
もし今現在、辛い思いをしている人がいるとしたら、それを乗り越えた先に強い自分がいると思えば乗り切れるのではないでしょうか!

でもまあ、無理はしないでね。
脱サラ自転車旅行で楽しかったこと
悪い部分ばかり書いてしまいましたが、もちろん楽しかったこともありますよ!
1・自由を謳歌できる
とにかく開放感が半端ないです。
息苦しい会社員生活から一転して、野外をひたすら走り回る野性動物のような感覚になります。

「また一つ自由になれた…」
とか格好つけて独り言をつぶやいていたのを思い出す
2・居酒屋に行くとモテる
地方都市のビジネスホテルに宿泊した時、一人で夜の町に出て飲みにいきました。
若い女将さんが一人で切盛りする焼き鳥屋だったのですが、そこへ若者集団客がなだれ込み、「東京から自転車で来たんですか!?」と質問攻めにあってしまいました。
その後もわちゃわちゃと一緒に酒を飲んで楽しかったなあ。
「自転車でここに来た」アピールをすると注目されてモテモテになりますw
3・怖いものがなくなる(一時的に)
数日間走り回って野宿をしたり危険な目に遭ったりしていると、フィジカル的にもメンタル的にも逞しくなってきます。
「もう何も怖いものなんてねえや」と謎の無敵感を得ることができます。
もちろんただの気のせいなので、無茶はしないようにしましょう。

旅を終えて3日後には、またいつもの雑魚キャラの自分に戻っていましたが…
4・人の優しさに触れられる
田舎の人って本当に親切な人が多いんですよね。
コンビニで休憩していると、「がんばれ」とか言って差し入れをくれたり、パンクした時もGSのお兄さんや地元の工場の人に手伝ってもらったこともありました。
この人たちのためにも最後まではしらな走らなければ…という覚悟が生まれました。

東京や都会にいたらなかなか味わえない経験です
脱サラして旅に出ようと思ったきっかけは動画と本だった
ちなみに、僕が会社を辞めて旅に出よう!と思ったきっかけの一つとして、こちらの本との出会いがあったからです。
「深夜特急」はバックパッカーのバイブルとして有名ですが、現代の若者にも是非とも読んで頂きたい一冊です。
香港の博打エピソードはかなり熱いです。
カイジの作者、福本伸行も沢木耕太郎のファンだと言っていたので、この本の影響も受けていると思われます。

旅の話がなんで博打の話になってんだよ
当時はニコニコ動画に大沢たかお主演のドラマ版もアップされていて、それを観て強い影響を受けたのを覚えています。(もう削除されたっぽいっす)
他にも自転車で旅行している人の動画にも刺激を受けていましたね。
もしこれから自転車旅行を考えている人は、他の旅行者の動画を観て参考にすることをおすすめします!
あと、自転車での旅を経験すると、自転車通勤も楽勝に感じるようになります。
交通費節約したい人はぜひぜひ。
まとめ
「会社を辞めて旅に出て…そのあとどーすんの!?」
と不安に思う人も多いと思います。
はっきり言って、
どーにでもなります。
むしろ逆に、
「旅に出ないでどーすんの???」と問いたいですね。
冒険をしない人生なんて、な〜〜〜んにも面白くないですから。
人生一度きりです。
どう過ごそうが未来のことなんて誰にも分からないのだから。
旅に出ることで人間として成長することができます。
そこに年齢も性別も関係ありません。
成長こそが生きている証だと僕は思うのです。

それでは良き旅を。
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